
ウェビナーツール比較15選と選び方──商談獲得まで設計する機能と運用ポイント
「ウェビナーツールが多すぎて、どれを選べばいいかわからない」という方に向けて、主要15ツールを目的・規模別に比較しました。BtoBマーケティングで成果を出すためのツール選びで大事なのは「機能の多さ」ではなく、「リード獲得から商談化まで設計できるか」です。
まずは早見表で候補を絞り、続く比較表で詳細を確認してください。後半では、選び方の8つの判断軸、料金相場、導入後に成果を出す運用ポイントも紹介します。
目次[非表示]
- 1.ウェビナーツールとは
- 2.【早見表】目的・規模別のおすすめウェビナーツール
- 3.ウェビナーツール比較15選
- 4.BtoBウェビナーツールの選び方|8つの判断軸
- 4.1.判断軸①:リード情報の取得と視聴ログの可視化
- 4.2.判断軸②:MA・SFA・CRMとの自動連携
- 4.3.判断軸③:録画・アーカイブ配信への対応
- 4.4.判断軸④:共催ウェビナーへの対応
- 4.5.判断軸⑤:開催後の分析・KPI管理サポート
- 4.6.判断軸⑥:参加者の操作性
- 4.7.判断軸⑦:サポート体制
- 4.8.判断軸⑧:セキュリティ・信頼性
- 5.無料ツールで十分?──専用ウェビナーツールとの違い
- 6.ウェビナーツール導入後に成果を出す5つの運用ポイント
- 6.1.①ライブ+アーカイブ配信でリード獲得を1.5倍にする
- 6.2.②視聴ログでホットリードを特定し、商談化率を引き上げる
- 6.3.③共催ウェビナーで自社ハウスリスト外の新規層にリーチする
- 6.4.④KPIを申込数から受注数まで一本つなぎで設計する
- 6.5.⑤少人数でも回せるよう、自動化できる業務を洗い出す
- 7.まとめ
ウェビナーツールとは
ウェビナーツールとは、オンラインセミナー(ウェビナー)の企画・集客・配信・参加者管理・効果測定を一元的に管理するプラットフォームの総称です。単に映像を配信するためのソフトウェアではなく、リード情報の収集・視聴ログの取得・MAやSFAとの連携まで、マーケティング施策全体を支える基盤として機能します。
【早見表】目的・規模別のおすすめウェビナーツール
開催目的と想定参加規模から、候補ツールを絞り込めます。
目的・用途 | 想定参加規模 | 推奨ツールの例 |
|---|---|---|
社内勉強会・既存顧客向けの情報共有 | 〜30名程度 | Zoom(無料)・Google Meet・Microsoft Teams |
BtoBリード獲得・商談化(標準規模) | 30〜500名 | FanGrowth・ネクプロ・Bizibl・EventHub・コクリポ |
大規模イベント・失敗できない重要配信 | 500名〜 | V-CUBE セミナー・J-Stream |
グローバル展開・多言語対応が必要 | 任意 | GoToWebinar・Zoom ウェビナー(有料版) |
アーカイブ・オンデマンド配信を中心に活用 | 任意 | ネクプロ・FanGrowth |
新規リード獲得・商談化を目的にウェビナーを本格運用するなら、MA/SFA連携・視聴ログ取得・アーカイブ配信に対応した「BtoBマーケ特化型」が軸になります。
ウェビナーツール比較15選
主要なウェビナーツールを「BtoBマーケ特化型」「大規模配信・エンタープライズ向け」「汎用・ミーティング系(無料プランあり)」の3カテゴリに分けて比較します。
BtoBマーケ特化型ツール(5選)
リード獲得から商談化まで一気通貫で設計できるカテゴリです。MA/SFA連携・アーカイブ配信・視聴ログ取得・共催対応などのマーケティング機能が充実しており、成果を数値で追いたいチームに向きます。
ツール名 | 無料プラン | 録画・ | MA/CRM | 申込ページ | 視聴ログ |
|---|---|---|---|---|---|
FanGrowth | △※1(共催マッチングコミュニティのみ) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ネクプロ | ×※1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Bizibl | ×※1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
EventHub | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
コクリポ | ×※1 | ◯ | ×※2 | ◯ | ◯ |
※1 無料プランはありませんが、無料トライアルがあります(各ツールの紹介を参照)
※2 CSV出力で対応
エキサイト株式会社が運営するBtoBウェビナー特化のSaaS+BPOサービスです。企画・共催先マッチング・ライブ配信・アーカイブ配信・効果測定をすべて一元管理できます。申込者固有URLの発行によるリード情報の正確な取得、視聴ログのSFA自動連携、AIによる企画・イベントレポートの自動生成が特徴です。共催ウェビナー向けの無料マッチングコミュニティ(fangrowth.jp)も付随しており、ハウスリストが少ない段階から新規リード獲得を始めやすい設計になっています。BPOサービスでは、マーケティング設計からウェビナー企画・開催・振り返りまでを丸ごと伴走します。料金・契約期間はお問い合わせにてご確認ください。
最大参加人数 | 制限なし |
無料プラン | △(共催マッチングコミュニティのみ無料・無料トライアルあり) |
料金 | 要問い合わせ |
動画配信とウェビナー機能を統合したBtoB向けプラットフォームです。視聴データの分析やスコアリング機能が充実しており、参加者の関心度を細かく把握したいチームに向きます。ウェビナーコンテンツをナーチャリングに活用したい場合の選択肢のひとつです。料金は問い合わせ対応となっています。
最大参加人数 | 要問い合わせ |
無料プラン | ×(30日間の無料トライアルあり) |
料金 | 要問い合わせ |
申込フォームからMA連携まで一気通貫で設計できる、マーケティング特化型のウェビナーツールです。リード獲得後のフォローアップ自動化に強みがあり、BtoBマーケターに選ばれています。料金は問い合わせ対応です。
最大参加人数 | 要問い合わせ |
無料プラン | ×(無料トライアルあり) |
料金 | 要問い合わせ |
オンライン・ハイブリッドイベントに対応した統合型イベントマーケティングプラットフォームです。参加者の視聴ログ・資料ダウンロード・行動ログを取得でき、MA・SFAへの自動連携にも対応しています。ウェビナーの複製機能などを活用し、運営工数を抑えながら開催数を増やしたいチームに向きます。
最大参加人数 | 要問い合わせ |
無料プラン | × |
料金 | 要問い合わせ |
国産のウェビナー専用ツールで、URLクリックだけで参加できるシンプルな操作性と、参加者の顔出し不要の安心設計が特徴です。国産ツールならではの丁寧なサポート体制も強みです。ビジネスプランが月額30,000円(税抜)・100名まで、エンタープライズプランが月額70,000円(税抜)・300名まで対応しています。月間の利用時間には上限があり、ビジネスプランは10時間、エンタープライズプランは20時間までです(追加は1時間3,000円(税抜)、5時間単位)。初めてウェビナーを導入するチームや、コストを抑えて本格運用を始めたい場合に向きます。
最大参加人数 | 要問い合わせ |
無料プラン | × |
料金 | 要問い合わせ |
大規模配信・エンタープライズ向けツール(4選)
500名〜数千名規模の同時接続や、高いセキュリティ要件が求められる大型イベントに向くカテゴリです。価格帯は高めですが、「失敗できない配信」における信頼性と手厚い運営サポートが最大の強みです。
ツール名 | 無料プラン | 録画・ | MA/CRM | 申込ページ | 視聴ログ |
|---|---|---|---|---|---|
V-CUBE セミナー | × | ◯ | 要確認 | ◯ | ◯ |
J-Stream | ×※1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
GoToWebinar | ×※1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Zoom ウェビナー(有料版) | × | ◯ | △※2 | ◯ | ◯ |
※1 無料プランはありませんが、無料トライアルがあります(各ツールの紹介を参照)
※2 連携ツール経由
国内最大手クラスの大型ウェビナーに対応したエンタープライズ向けツールです。最大26,000の同時接続に対応し、高度なセキュリティ対策と専任スタッフによる配信サポートが特徴です。株主総会・大型カンファレンスなど、重要度の高い配信での採用実績が豊富です。
最大参加人数 | 同時接続 最大26,000 |
無料プラン | × |
料金 | 50万円〜(配信スタジオ・配信スタッフ込みの価格例) |
数千名規模でも映像・音声の高品質な安定配信を実現する大規模配信特化型ツールです。専門スタッフによるサポート体制が充実しており、新製品発表会や全社向けイベントなど失敗が許されない配信に向きます。
比較表の料金は、株式会社Jストリームの動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」のものです。ウェビナー向けのCMS「Webinar Stream」は別サービスで、Liteが1開催30万円〜、Basicが1開催60万円〜(いずれも1,000名まで、J-Stream Equipmediaの契約が必要)です。
最大参加人数 | 無制限(上位プラン) |
無料プラン | ×(30日間の無料トライアルあり) |
料金 | 月額5万円(最大50名)〜25万円(人数無制限)の5プラン 初期費用 5万円または10万円 その他 上位2プランは別途、流量費用がかかる |
グローバルで長年の実績を持つウェビナーツールです。登録ページのカスタマイズ・自動リマインドメール・アンケート機能など、基本的なウェビナーマーケティング機能を網羅しています。グローバルチームとの連携が多い企業に向きます。
最大参加人数 | Reach 500名/Elevate 1,000名/Complete 3,000名 |
無料プラン | ×(無料トライアルあり) |
料金 | Reach:月額$59〜 |
Zoomミーティングとは別の有料製品で、ウェビナー専用の機能が追加されます。「パネリスト/視聴者」の役割分担、Q&A・投票機能、登録ページの作成などが利用可能です。すでにZoomを社内インフラとして使っているチームには移行コストが低い選択肢です。ただし、MA/SFA連携の深さや共催ウェビナー対応は、BtoBマーケ特化型と比べると限定的です。
最大参加人数 | 最大100,000名(プランによる) |
無料プラン | × |
料金 | Webinars:月額10,534円〜(300名) 料金は参加可能人数の枠に応じて変わる。 |
汎用型・ミーティング系ツール(無料プランあり)(6選)
無料プランがあり、初期コストを抑えて試せるカテゴリです。社内勉強会や既存顧客向けの小規模な情報共有には有効ですが、リード情報の収集・視聴ログ取得・MA連携には対応していないため、BtoBマーケ目的のリード獲得・商談化には機能が不足します。
ツール名 | 無料プラン | 録画 | MA/CRM | 申込ページ | 視聴ログ |
|---|---|---|---|---|---|
Zoom ミーティング | ◯ | △※1 | × | × | × |
Google Meet | ◯ | × | × | × | × |
Microsoft Teams | ◯ | ×※2 | × | × | × |
YouTube Live | ◯ | ◯※3 | × | × | × |
Whereby | ◯ | × | × | × | × |
Cisco Webex | ◯ | △※1 | × | × | × |
※1 ローカル録画のみ(Zoomのクラウド録画は有料版)
※2 有料版で可
※3 12時間未満の配信のみアーカイブ
最も普及したビデオ会議ツールです。無料版は1対1を含め1回の会議に40分の時間制限があり、ウェビナー専用機能(登録フォーム・視聴ログ・MA連携)はありません。社内勉強会や既存顧客との少人数打ち合わせに適しています。
最大参加人数(無料版) | 100名 |
無料版の時間制限 | 1対1を含め、1回の会議は40分まで |
料金 | 無料版あり |
Googleアカウントがあれば誰でも使えるブラウザベースのビデオ会議ツールです。参加者の利便性は高い一方、無料版では3名以上の会議は60分まで(1対1は24時間まで)で、録画機能がなく、リード管理・視聴ログの取得もできません。Google Workspaceを使っている企業の社内会議に向きます。
最大参加人数(無料版) | 100名 |
無料版の時間制限 | 3名以上の会議は60分まで(1対1は24時間まで) |
料金 | 無料版あり |
Microsoft 365と統合されたコラボレーションツールです。Office製品との連携が強みです。無料版の会議は最大100人・60分までで、外部向けウェビナーでは参加者に一定のITリテラシーが求められる場合があります。マーケティング目的でのリード獲得には機能が不足します。
最大参加人数(無料版) | 100名 |
無料版の時間制限 | 60分まで |
料金 | 無料版あり |
視聴者数に制限なく配信できる動画プラットフォームです。広く公開するブランド認知目的の配信には適していますが、参加者情報の取得が一切できないため、BtoBマーケティングのリード獲得施策としては機能しません。
最大参加人数 | 制限なし |
アーカイブ | 12時間未満の配信のみ |
料金 | 無料 |
ブラウザだけで動作するシンプルなビデオ会議ツールで、URLをクリックするだけで参加できる手軽さが特徴です。無料版は最大4名・1回30分までのため、ウェビナーとしての活用は難しく、小規模な打ち合わせ用途に向きます。
最大参加人数(無料版) | 4名 |
無料版の時間制限 | 30分まで |
料金 | 無料版あり |
Ciscoが提供するセキュリティ信頼性の高いビデオ会議ツールです。無料版は40分の時間制限があり、事前登録・CRM連携・視聴分析といったウェビナーマーケティングに必要な機能は備わっていません。既存顧客や取引先との小規模な打ち合わせに向きます。
最大参加人数(無料版) | 100名 |
無料版の時間制限 | 40分まで |
料金 | 無料版あり |
※2026年11月時点
BtoBウェビナーツールの選び方|8つの判断軸
比較表で候補を絞ったら、以下の8つの判断軸で自社に合うかを確認しましょう。成果を出しているBtoBマーケティングチームの選定視点は、「商談化まで設計できるか」に集約されます。
判断軸①:リード情報の取得と視聴ログの可視化
「誰がどこまで視聴したか」を参加者単位で把握できるかを確認します。視聴時間・離脱タイミング・Q&A参加履歴・資料ダウンロードの有無といった行動ログが取得できるかがポイントです。
あわせて、申込者ごとに固有のURLが発行されるかも重要です。URLが全員共通だと、社内でURLが共有された場合に申込者以外の視聴データが紐付かず、本来取得できたはずのリード情報が失われます。
判断軸②:MA・SFA・CRMとの自動連携
ウェビナー終了後のフォローアップ速度が商談化率を左右します。視聴ログをSFAに自動反映してホットリードを営業に即時通知できるか、お礼メール・ステップメールを自動送信できるかを確認しましょう。
手動CSVでのデータ加工が残るツールでは、終了から営業フォローまでにタイムラグが生まれ、熱量が高いうちにアプローチできなくなります。少人数チームほど、自動連携の範囲と設定のしやすさを重視すべきです。
判断軸③:録画・アーカイブ配信への対応
見逃し配信・アーカイブ配信・オンデマンド配信の3種に対応しているかを確認しましょう。さらに重要なのは、アーカイブ視聴者からもライブ参加者と同様にリード情報・視聴ログを取得できるかです。録画を配信できても視聴者情報が取れなければ、商談化にはつなげにくくなります。
判断軸④:共催ウェビナーへの対応
複数社で共催する際に、参加者データを企業ごとに分けて管理できるかを確認します。どの参加者がどちらの共催企業のリストから来たかが混在すると、フォローアップに支障が出ます。
判断軸⑤:開催後の分析・KPI管理サポート
申込数・参加率・アンケート回収率・商談化率をダッシュボードで一元管理できるかを確認しましょう。KPI管理が属人化していると、担当者が変わった際に施策が止まるリスクが高まります。
AIによるイベントレポートの自動生成機能があれば、振り返り工数も大幅に削減できます。ウェビナー終了から30分でレポートが完成するツールも登場しており、PDCAを高速で回したいチームには特に有効です。
判断軸⑥:参加者の操作性
アプリのインストールが不要か、URLをクリックするだけで参加できるか、スマートフォン・タブレットからも視聴できるかを確認しましょう。参加者の操作ハードルが高いと、申込後の当日参加率が下がる原因になります。
判断軸⑦:サポート体制
配信中のトラブル時にどこまでサポートを受けられるかは、本格運用を始めたばかりのチームにとって重要です。問い合わせ手段(電話・チャット・メール)、対応時間帯、海外ツールの場合は日本語サポートの有無を確認しましょう。導入後の設定サポートや操作研修の有無も、少人数体制のチームには大きな違いになります。
判断軸⑧:セキュリティ・信頼性
BtoBウェビナーでは、競合他社が参加者として申し込むケースがあります。競合企業のドメインを除外できるか、事前登録・パスワード設定による参加者認証を設けられるか、録画の無断配布を制限できるかを確認しておきましょう。機密性の高い情報を扱う場合は、SSL暗号化への対応や情報セキュリティ認証の取得状況も確認項目です。
ウェビナーのリードを取りこぼしたくない方へ
FanGrowthは、申込者ごとの固有URLによるリード情報の取得、視聴ログのSFA自動連携、アーカイブ配信、AIによるイベントレポートの自動生成に対応しています。共催先を探せるマッチングコミュニティも無料で利用できます。機能と料金の詳細は資料でご確認いただけます。
無料ツールで十分?──専用ウェビナーツールとの違い
「ZoomミーティングやGoogle Meetで代替できないか」という声はよく聞かれます。しかし、ミーティングツールは「すでに関係のある相手との双方向の会議」を前提に設計されており、マーケティングデータの収集・活用は想定されていません。一方、ウェビナーツールは「初見の見込み顧客への情報発信と、その後のマーケティング施策への接続」を前提に設計されています。参加者に対して主催者だけが発信する「一方向性」を前提にしている点も、ウェビナーツールとミーティングツールの根本的な設計の違いです。
BtoBウェビナーでリード獲得・商談化を実現するには、以下の6つの機能が欠かせませんが、無料のミーティングツールではほぼすべてが欠けています。
- 事前登録フォームによるリード情報の収集:企業名・役職・課題感などを申込時に取得できない
- 自動リマインドメールの送信:申込者への事前フォローがなく、当日の参加率が下がりやすい
- 視聴時間・離脱タイミングの行動ログ取得:誰がどこまで視聴したか分からず、ホットリードを特定できない
- MA・SFA・CRMとの自動連携:手動CSV加工が発生し、フォローにタイムラグが生まれる
- アーカイブ配信と視聴者の紐付け:録画はできても申込者と視聴者を正確に紐付けられない
- 共催先ごとの参加者データ管理:どの参加者がどの共催企業経由か分けて管理できない
無料ツールも、社内勉強会や既存顧客向けの少人数情報共有には十分活用できます。しかし、新規リードの獲得や商談化を目的とするBtoBウェビナーには、最初から目的に合ったツールを選ぶことが成果の再現性につながります。
ウェビナーツール導入後に成果を出す5つの運用ポイント
ツールを導入しても期待した成果が出ない原因は、ほぼすべて「ツール」ではなく「設計と運用体制」にあります。ツールを選んだ後に重要なのは「どう使うか」の運用設計です。よくある失敗パターンと対策を、実際のウェビナー運用データとあわせて紹介します。
①ライブ+アーカイブ配信でリード獲得を1.5倍にする
よくある失敗が、アーカイブ配信機能があるのに、「ライブだけ」で施策を完結させているケースです。見逃し視聴者からリード情報を取得する設計がないため、取りこぼしが恒常的に発生しています。
ライブとアーカイブは、「タイミングが異なる視聴者」を捕捉するための補完関係にあります。ライブに参加できなかった層、後から検索で見つけた層、社内で紹介されて後日視聴した層など、ライブだけでは届かない層にアーカイブで初めてリーチできます。
アーカイブ配信を活用することで、リード獲得効率が平均約150%に向上した事例があります(3事例の増加率:140%・157%・150%)。さらに、商談獲得率はライブとアーカイブでほぼ変わりません(55.0%対54.9%)。量を増やしても質が落ちないことが確認できているため、アーカイブ配信は「質を担保しながらリード数を積み増す」施策として非常に有効です。

開催前に「ライブ→見逃し配信→アーカイブ配信」という一連のフローを設計し、疑似ライブ・アーカイブの組み合わせ方を決めてからツールの設定に入ることをおすすめします。
②視聴ログでホットリードを特定し、商談化率を引き上げる
よくある失敗が、視聴ログは取得できているのに、そのデータをSFAへ渡す仕組みが整っていないケースです。営業が「誰が熱量の高いリードか」を把握できず、フォローの優先度付けが担当者の感覚任せになっています。
対策は、ツール選定の時点から「視聴ログをどうSFAに連携するか」「高スコアのリードをISにどう通知するか」という運用フローを先に設計しておくことです。データ収集で満足せず、「データが行動につながる設計」まで踏み込みましょう。
視聴時間・資料ダウンロード・アンケート回答などの行動ログを組み合わせてスコアリングし、温度感の高いリードを抽出する設計を開催前に決めておきましょう。ISが高スコアリードから優先的に、タイムラグなくフォローできる体制を整えることで商談化率が上がります。
また、ライブに参加しなかった申込者への見逃し配信の誘導も有効です。見逃し配信へ誘導したことで、未視聴者から33%のアンケート回収に成功した事例もあります。申込者全員を「有効なリード」として扱うフォロー設計が、取りこぼしを防ぐ鍵です。
③共催ウェビナーで自社ハウスリスト外の新規層にリーチする
共催ウェビナーは、共催先企業のハウスリストを相互に活用することで、広告費ゼロで新規リードを獲得できる施策です。開催時期が主催者に依存する展示会と違い、自社でコントロールできるため、月2〜4回ペースの「定期施策」としてリード獲得を計画的に積み上げられます。ハウスリストを持ち始めた段階から共催ウェビナーを継続的に回すことで、新規リードを積み上げながら自社のハウスリストを拡大していくサイクルが生まれます。
ただし、リード数が増えても、ターゲットではない参加者が多ければ商談にはつながりません。単に共催先を見つけて開催するだけでなく、どの企業と組めばターゲット層が重なるかを事前に設計することが成果を左右します。実際に、FanGrowthの企画設計を活用した共催ウェビナーでは、ターゲット含有率が31%から56%(+25pt)に向上した事例があります。
④KPIを申込数から受注数まで一本つなぎで設計する
よくある失敗が、集客数は毎回達成しているのに、商談・受注につながらないケースです。KPIが「申込数」「参加者数」だけで、ターゲット含有率・商談化率・受注貢献数まで設計されていないことが原因です。
申込数→参加率→アンケート回収率→ターゲット含有率→商談化率→受注数という一連のKPIを最初から設計しておくことで、成果が数値で追えるようになり、開催ごとのPDCAが回せるようになります。
「ターゲットが何人来て、そのうち何人が商談になったか」まで追うことで、施策の再現性が生まれます。数値で管理することで「担当者が変わっても施策が止まらない」状態を作ることができます。ウェビナー施策を個人の経験値ではなく「チームの資産」として積み上げていくためには、KPI設計の標準化が鍵になります。
⑤少人数でも回せるよう、自動化できる業務を洗い出す
ウェビナー担当者の半数以上が1名以下で運用しているのが現実です(n=1,953、2023〜2024年)。少人数体制でも月複数回の安定開催を現実的にするには、ツールによる自動化と体制設計の組み合わせが不可欠です。
ウェビナー運営の業務を一覧化し、「何をツールに任せ、何に人が集中するか」を先に設計しましょう。自動化できる主な業務は以下の通りです。
- リマインドメール送信:申込後・当日前日・当日朝の自動配信
- アーカイブ配信の自動公開:ライブ終了後、設定した日時で自動配信
- SFA連携:視聴ログ・アンケート結果の自動同期とホットリードの即時通知
- イベントレポート生成:AIによる開催レポートの自動作成(ウェビナー終了30分後に完成)
- 企画案のAI生成:過去の開催データと自社情報をもとにしたタイトル・企画書の自動生成
ベーシック社(ferret One)のFanGrowth BPO導入事例では、4ヶ月でターゲットリード1,000件の獲得と月間工数100時間の削減を同時に実現しています。担当者がコンテンツ企画や共催先との関係構築に集中できる環境を先に作ることが、施策を継続的に回す鍵です。

まとめ
本記事では、ウェビナーツールの定義、目的・規模別の早見表と主要15ツールの比較、ウェビナーツールの3タイプ、選び方の8つの判断軸、料金相場、無料ツールとの違い、導入後に成果を出す5つの運用ポイントまでを解説しました。
ウェビナーツール選定の判断軸は「機能が多いかどうか」ではなく、「リード獲得から商談化まで設計できるか」です。特に確認したいのは、視聴ログの可視化とMA/SFA連携、アーカイブ配信対応、共催ウェビナーへの対応の3点。ツールを選んだ後の運用設計があってはじめて、商談獲得につながるウェビナー施策が回り始めます。
ウェビナー施策の運用はFanGrowthにご相談ください
BtoBウェビナー施策の設計でお悩みの方は、「FanGrowth」にご相談ください。FanGrowthは、BtoBマーケティングにおける「売上に繋がるウェビナー施策」を支援するサービスです。ウェビナーの企画立案から共催パートナーのマッチング、集客、商談化率の向上まで、2,000社以上のデータにもとづく知見でご支援します。まずは下記の資料をご覧ください。





