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ウェビナー集客を成功させる7つのコツ──商談化まで逆算する設計術

ウェビナーを継続して開催しているのに参加者数が伸び悩んでいる。集客チャネルを増やしても成果が変わらない。あるいは参加者はそれなりに集まっているのに、商談が一件も生まれない──。こうした悩みを抱えるBtoBマーケターは少なくありません。

実は、集客がうまくいかない根本的な原因のほとんどは、チャネルの数や広告予算ではなく、「集客の上流設計」にあります。誰を・なぜ・どのファネルで集めるのか。この問いに答えないまま施策を重ねても、リードの量は増えても質は上がらず、商談化率は低いままです。

本記事では、ウェビナー集客を成功させるための7つの実践コツを、ファネル別KPI設計の思想・共催ウェビナーの活用・シリーズ化による資産形成まで踏み込んで解説します。「集客数を稼ぐ施策」ではなく「商談につながる集客を設計する」という視点で整理していますので、ウェビナー施策を継続的に回していきたい方に、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

集客がうまくいかない根本的な原因

「集客施策をもっと増やせばいい」という発想は、多くの場合、問題の解決につながりません。ウェビナー市場が成熟した現在、開催するだけでは参加者が集まりにくい環境になっています。にもかかわらず、チャネルを増やすことで状況を打開しようとすると、工数だけが積み上がり、成果の再現性が生まれないという悪循環に陥りがちです。

集客がうまくいかない原因は、大きく3つに整理できます。

  • ターゲット設定の曖昧さ:集めるべき参加者像が定まっていない
  • ハウスリストの総量不足・活用不足:告知できる既存接点が少ない、または使えていない
  • KPIを申込数だけで追っている:ターゲット含有率や商談化率を見ていない

この3つが解消されないまま集客チャネルを増やしても、リードの質は改善しません。まずこの構造を理解しておくことが、効果的な集客設計の出発点になります。

原因①|「誰を集めるか」が曖昧なまま告知している

集客施策でよく見られる失敗として、「申込数は目標を達成したのに、商談が一件も生まれなかった」というケースがあります。なぜこうした事態が起きるのでしょうか。原因のほとんどは、ターゲット含有率の問題に行き着きます。

たとえばWeb広告で広くリーチをかけると、自社のサービスとはまったく関係のない職種や業種の方が申し込むことがあります。申込数というKPIは達成できても、参加者の中に自社の理想顧客プロファイル(ICP)に合う方が少なければ、商談化率はゼロに近くなります。これは集客チャネルの問題ではなく、「誰を集めるか」という設計の問題です。申込数だけをKPIにしていると、ターゲット外のリードが積み上がる一方で、本来獲得すべきホットリードを取り逃し続けているという状況に気づきにくくなります。「100人集めて0商談」より「30人集めて5商談」を目指す──そのためには設計から見直す必要があります。

原因②|ハウスリストが育っておらず、毎回告知コストがかかる

「告知できる自社の接点(ハウスリスト)が少なく、外部チャネルや広告に頼り続けている」というパターンも、集客が安定しない大きな要因です。ハウスリストが育っていない状態では、ウェビナーを開催するたびに外部から参加者を集め直すコストが発生し続けます。これではなかなか費用対効果が上がりません。この問題の解決には、共催ウェビナーやシリーズ化を通じて過去参加者を自社リストに蓄積し、告知の「資産」を積み上げていくことが有効です。

原因③|単発・トレンド頼みの企画で再現性がない

「毎回テーマをゼロから考えており、成果が再現できない」というケースも見過ごせません。トレンドキーワードを拾ってその都度企画を立てる方法は、当たれば集客できるものの、外れると一気に申込が落ちるという不安定さと隣り合わせです。属人化の典型例でもあり、「担当者の勘と経験で毎回なんとかしている」状態では、担当者が変わった途端に成果が出なくなります。単発のウェビナー開催を繰り返すだけでは、過去参加者へのナーチャリングもできず、商談化の機会損失が積み重なります。ウェビナー施策を「蓄積する資産」に変えるには、シリーズ設計と逆算型のKPI設計の二つが欠かせません。

集客チャネルに入る前の設計

チャネルの話をする前に、必ず先に決めておきたいことがあります。それは「このウェビナーはファネルのどの段階で、誰のために開くのか」という問いへの答えです。TOFU・MOFU・BOFUそれぞれでウェビナーの役割が変わり、招くべき参加者像も、追うべきKPIもまったく異なります。KPIが曖昧なまま集客してしまうと、成果の測定ができない・社内への説明が難しい・施策の継続判断ができないという問題が連鎖して起きます。

設計の順番は「目標→ファネルの位置づけ→KPI設定→チャネル選択」です。この順番を守るだけで、集客施策の精度と説得力が格段に高まります。

<ファネル別ウェビナーの対象・目的・KPI対応表>

ファネル別の目的とKPI設計

ウェビナーをファネル別に整理すると、目的とKPIは以下のように変わります。それぞれの特性を理解したうえで、開催するウェビナーの位置づけを明確に決めることが重要です。

TOFU(認知・リストイン)は、まだ自社を知らない新規見込み顧客を集め、ハウスリストを増やすことが目的です。KPIは申込数・新規リード数が主軸になります。このフェーズでは参加者の温度感はまだ低いため、商談誘導を急がずナーチャリングへつなげる設計が必要です。

MOFU(検討促進)は、すでに課題を認識している見込み顧客が自社ソリューションを理解・比較検討するフェーズです。視聴完了率・資料DL数・リードスコアの上昇を追います。コンテンツの深さと具体性が評価されやすく、参加後の温度感が上がりやすくなります。

BOFU(商談獲得)は、商談に近い見込み顧客を動かすことが目的です。商談化数・商談化率・指名相談数をKPIに設定します。このフェーズのウェビナーは規模よりも「質の高い30名を集める」設計のほうが商談化率は上がります。

3つのファネルを混同して設計すると、招く参加者の温度感と提供コンテンツがずれ、どのフェーズでも中途半端な成果になりがちです。

目標から逆算して集客数を決める

ウェビナー集客の目標は「なんとなく100名」ではなく、受注目標から逆算して設定することで、根拠のある数字になります。逆算プロセスを整理してみましょう。

たとえば、四半期の受注目標が10件で受注率が20%であれば、必要な商談数は50件です。ウェビナーからの商談化率が10%であれば、必要な参加者数は500名になります。さらにライブ参加率を60%と仮定すると、必要な申込数は約830件と計算できます。さらにターゲット含有率(ICPに合う参加者の割合)を加味すると、「集客数を増やす」より「ターゲット含有率を上げる」ことのほうが商談数への影響が大きい場面があることも見えてきます。この逆算プロセスを設計しておくと、どのファネルのウェビナーに注力すべきか、共催ウェビナーで新規リードをどれだけ獲得すべきかが自ずと明確になります。KGIから逆算して集客数を「決定する」習慣が、施策の説得力と再現性を高めていきます。

集客チャネル4つの特徴と使い分け

ウェビナーの主な集客チャネルは、大きく4つに分類できます。それぞれに得意・不得意があるため、目的とターゲットに応じた組み合わせが重要です。チャネルを正しく理解することで、限られたリソースを最も効果的な施策に集中できます。

  • ハウスリストへのメール配信:既存接点への最強手段。コストは最小限で開封率も高い傾向がありますが、上限はリスト総量に依存します。リストが少ない段階では集客力が限られるため、共催などでリストを育てることと並行して進めるのが理想です
  • ポータルサイト・外部メディア:新規接点の獲得に有効です。1サイトあたりの期待値は数名〜十数名程度が現実的で、ターゲット業種との相性確認が重要になります
  • SNS・自社ブログ:中長期の資産形成に向いており、継続投稿でフォロワーや検索流入が積み上がります。即効性は限定的ですが、将来の告知コスト削減に貢献します
  • Web広告:即効性があり新規リード獲得に有効です。ただしターゲティング設定とCPA管理が成否を分け、リードの質にはばらつきが出やすい点を念頭に置く必要があります

メール配信の活用:告知型とTips型の使い分け

ハウスリストへのメール配信は、ウェビナー集客においてもっとも費用対効果の高い施策のひとつです。ただし、同じ件名・同じ文面を繰り返すと反応率が低下していきます。そこで有効なのが、「告知型」と「Tips型」の2つのパターンを使い分ける方法です。

告知型は200〜300字程度のシンプルな告知メールです。開催日時・タイトル・申込リンクをテンプレートに当てはめるだけで作成でき、工数をほとんどかけずに送ることができます。ウェビナーのタイトルに興味を持った方を確実に集客でき、特にタイトル設計が刺さるターゲット層への直球アプローチとして機能します。

一方、Tips型はメール冒頭でウェビナーに関連するノウハウやTipsを先に提供し、「このような内容を学べるウェビナーが○日に開催されます」と自然な流れで誘導する形式です。普段の告知メールに反応しない層が開封しやすく、ウェビナーへの期待値を先に高める効果があります。同じリストへの告知を複数回行うときに告知型とTips型を交互に使い分けることで、リストからの申込を最大化できます。テンプレートを事前に整備しておくことで、毎回のメール作成工数を大幅に削減できます。

外部チャネルの特性と選び方

外部チャネルはそれぞれ異なる特性を持っており、自社のターゲットに合ったものを選ぶことが重要です。

ポータルサイトは無料で活用できるものが多く、テック系・マーケティング系のテーマであればTECH PLAYやPeatixなどが候補に挙がります。ただし1回あたりの集客期待値は数名〜十数名程度が現実的であるため、複数のサイトに掲載して積み上げ的に効果を出すことを目指しましょう。Web広告は申込単価(CPA)を常に管理することが前提です。広告経由のリードは他チャネルと比較してターゲット外の方が混入しやすい傾向があるため、申込数だけでなく商談化率まで追いかけることが欠かせません。SNSは開催1か月前・2週前・3日前・当日の複数回投稿をスケジュールし、OGP設定を整えることで投稿ごとの露出を最大化できます。継続的に投稿することでフォロワーが蓄積し、将来の集客コストが下がっていく資産になります。

共催ウェビナーで集客を最大化する

ウェビナー集客を語るうえで、共催ウェビナーは外せないテーマです。共催ウェビナーとは、複数企業が共同で主催するウェビナーで、「相互集客×費用分担×視点の追加」という3つのメリットを同時に得られる手法です。とくにハウスリストがまだ少ない段階でも、共催先のリストを通じて新規リードを獲得できる点が大きな強みです。単なる送客(スポンサーシップ)とは異なり、隣接領域の専門家が共同登壇することで「複数の視点から学べる」という参加価値が一段上がり、満足度の高い場になります。

共催先の選び方3つの基準

共催ウェビナーの成否は、共催先の選定で大きく左右されます。選定基準として重要な3点を整理します。

①隣接領域のプレイヤーを選ぶ:競合ではなく、自社と補完関係にある企業が理想です。たとえばマーケティングオートメーションを扱う企業であれば、インサイドセールスツール企業やコンテンツ制作会社が隣接プレイヤーにあたります。「SEOの人」「営業接続の人」「コンテンツの人」といった別視点を持ち込めるため、参加価値が一段上がります。参加者は1回のウェビナーで複数の専門家から学べる体験を得られ、満足度が高まります。②参加者ターゲットの職種・企業規模感を揃える:共催先の顧客ターゲットが自社と大きくずれていると、集まったリードのターゲット含有率が下がります。事前に「どんな参加者を想定しているか」を共催先と丁寧に擦り合わせることが重要です。登壇者の役職・専門性を揃えることも参加価値の演出に有効です。③相性のよい共催先とは複数回・定期実施を前提にする:1回限りの共催では、互いのリストを一度だけ使い切るだけで終わります。相性が合う共催先と継続的に組むことで、双方のリストが育ち、「このシリーズなら参加したい」という期待値が蓄積されていきます。

共催で集客を最大化する3つのコツ

共催の効果を最大化するには、企画設計・登壇者選定・相互送客の3点を押さえることが重要です。

企画テーマは「市場変化×現場課題の掛け合わせ」で設計し、抽象論を避けることが大切です。「DX推進の重要性」のような汎用テーマでは、ウェビナーが乱立する現在、参加者から選ばれません。「SaaS企業のマーケ担当者が今直面している◯◯の課題を、◯◯の視点で解く」という具体性がターゲット含有率を高めます。一次情報(自社データや現場の肌感覚)を前面に出す企画が、汎用的な「学習型コンテンツ」との差別化ポイントになります。登壇者は役職・専門性を揃えることで「複数社から現場の知見を学べる」という参加価値を演出できます。そして共催先と事前に「誰がいつ何を配信するか」を取り決め、相互の告知タイミングをそろえることで、集客数が安定します。

共催シリーズの実績データ

エキサイト株式会社が運営するFanGrowthが共催した「BtoB Marketing Academy」シリーズでは、Vol.8〜12の5回においてライブ合計433名・アーカイブ合計405名・総集客838名を記録し、1回あたりの平均集客数は168名に達しています。このシリーズは「安定して毎回160名以上の集客に成功し、リードジェン施策として軸の施策に」なっています。

<BtoB Marketing Academyシリーズ 集客実績(Vol.8〜12)>

また、エキサイト株式会社のウェビナー実績として、2022年5月時点でハウスリスト1,000件だったものが、広告費ゼロ・約1年半で19,200件まで拡大しています。共催ウェビナーを継続的に活用することで、ハウスリストが自社の「集客資産」として積み上がっていく好循環が生まれます。

ウェビナー集客を成功させる7つのコツ

ここからは、実務担当者がチェックリスト的に参照できる7つのコツをご紹介します。設計・告知・フォローアップの各段階で意識すべきポイントを、自社データと具体事例をもとに整理しました。

コツ①|タイトルで「自分ごと化」を促す

ウェビナーのタイトルは、参加可否を判断する最初の接点です。「最新マーケティングトレンド解説」「BtoBウェビナー活用術」のような汎用的なタイトルは、「これは自分が見るべきウェビナーだ」と感じてもらいにくく、申込率の低下につながります。

有効なのは、職種・役職・具体的な課題を入れ込むことです。たとえば「BtoB SaaSマーケ担当者が展示会なし月にリードを獲得する方法」というタイトルは、ターゲットが「これは自分のための話だ」と直感できます。[職種・役割]が[課題]を[どう解くか] という構造を使うと、ターゲット含有率が上がりやすく、結果的に商談化率の高いリードが集まります。ターゲットを絞り込むと「集客数が減るのでは」と感じる方もいるかもしれませんが、絞ったほうが申込率が上がるという事例が多くあります。タイトル設計はチャネル施策以前の問題であり、ここを丁寧に設計するだけで集客の質が大きく変わります。

コツ②|告知タイミングと複数日程の設計

告知は遅すぎても早すぎても集客効率が落ちます。目安として、開催4週前に告知を開始し、2週前・3日前・前日にリマインドを設計するのが基本の流れです。

また、同一ウェビナーを2〜3日程で設定することで、タイミングが合わない参加希望者の機会損失を防げます。日程を増やす場合は、1回目から1週間程度空けることが目安です。ブラッシュアップやトーク練習の時間が確保でき、2回目以降の登壇クオリティが上がります。ただし配信回数を4回以上に増やしても集客効果は大きく変わらないため、2〜3日程が現実的な目安です。共催ウェビナーなど社外の登壇者がいる場合は、疑似ライブ配信(録画を再配信する形式)での複数回実施が現実的な選択肢になります。複数日程の設計は少ない工数で申込の受け皿を広げる、コストパフォーマンスの高い施策です。

コツ③|リマインドメールで参加率を底上げする

ウェビナーに申し込んだ方が必ずしも当日参加するわけではありません。申込者の参加率は一般的に50〜60%程度とされており、リマインドメールはこの参加率を大きく左右する重要施策です。

基本は1週間前・前日・当日朝の3回配信です。件名には「本日開催」「あと3日」などの時間軸と、参加することで得られる具体的な学びを再訴求する文言を入れます。当日朝のリマインドは「今日だったことを忘れていた」という離脱を防ぐ最後の機会になります。メールには参加に必要なURL・IDなどのアクセス情報を毎回記載することも重要です。登録完了メールにカレンダー登録用のボタンやファイルを添付しておくと、参加率向上に寄与します。リマインドを3回設計するだけで参加率が改善するケースが多いため、「手間だから省略する」ではなく、テンプレートを整備して工数を最小化しながら継続することをおすすめします。

コツ④|アーカイブ配信を集客設計に組み込む

「当日参加できない方でも○日間アーカイブ視聴が可能です」と申込ページや告知メールに明記することで、「当日都合がつかないから申し込まない」という離脱を防げます。参加の心理的ハードルが下がるため、アーカイブ配信を前提にした集客設計はリード総数を増やす有効な手法です。

ライブ参加とアーカイブ視聴の比率は、おおよそ**ライブ65%・アーカイブ35%**の傾向があります。「BtoB Marketing Academy」シリーズでもライブ433名・アーカイブ405名という実績がこの傾向と近い構成になっています。この比率を前提に申込目標を設定すると、最終的なリード獲得数が読みやすくなります。たとえばライブ100名・アーカイブ54名の合計154名を見越した申込目標値を設計することで、KPI管理の精度が上がります。なおアーカイブ視聴者はアンケート回収率が低くなる傾向があるため、視聴完了後のフォローメールを別途設計しておくことが重要です。

コツ⑤|申込フォームを最適化する

申込フォームでの途中離脱は、集客施策の効果を大きく損ないます。入力項目は必要最小限(氏名・会社名・メールアドレス程度)に絞り、スマートフォンでも操作しやすい設計にすることが基本です。

追加で取得したい情報(役職・課題感・現在利用しているツールなど)は、当日アンケートや事後フォローメールで収集する方が離脱リスクを減らせます。また、登録完了後のサンクスページにカレンダー登録ボタンを設置すると、当日の参加率向上につながります。「登録完了」の画面でウェビナーへの期待感を高めるメッセージ(「当日お会いできることを楽しみにしています」「こんな内容をお届けします」など)を添えることも、エンゲージメント維持に効果的です。フォームはスマートフォンでの表示確認を必ず行い、入力ミス時のエラー表示を親切に設計することで、申込完了率が改善します。

コツ⑥|アンケートで次回集客につなげる

ウェビナー終了後のアンケートは、次回集客のチャネルとして機能します。アンケート内に次回ウェビナーへのワンクリック申込を設置することで、参加者の2〜3割程度が次回の申込に至る傾向があります。これはお礼メール経由での誘導よりも高い数字で、「アンケート回答のついでにワンクリックで申し込める」という気軽さが大きく寄与しています。

成果を出すためのポイントは3点あります。①誘導先ウェビナーと現在のウェビナーのテーマに関連性を保つこと、②開催時期が1〜2週間後を目安にすること(離れすぎると申込率が下がります)、③ウェビナーの本編中で次回の告知・興味付けを事前に行っておくことです。アンケートからワンクリックで申し込める設計と、本編での告知を組み合わせることで、次回集客の「仕込み」が毎回の開催に自動的に組み込まれます。継続開催のサイクルを自走させるうえで、もっとも費用対効果の高い施策のひとつと言えます。

コツ⑦|共催先との相互送客を設計する

共催ウェビナーの集客効果を最大化するには、共催先と「誰がいつ何を配信するか」を事前に取り決め、相互の告知タイミングをそろえることが欠かせません。

具体的には、メール配信の文面の方向性・OGP設定済みのSNS投稿・ポータルサイトへの掲載タイミングをそれぞれ合意しておくと集客数が安定します。共催先が同じタイミングでリストに告知を送ることで、複数のリストから同時に申込が入る「集中効果」が生まれます。また、SNSの相互シェアを設計しておくと、互いのフォロワーへの拡散が期待でき、追加コストなしにリーチを広げられます。相互送客の設計を丁寧に行うことは、集客効果の向上だけでなく、共催先との信頼関係を深める重要なプロセスでもあります。毎回の共催で「この会社と組むと集客がうまくいく」という実績を積み重ねることで、継続的な共催関係が生まれ、長期的な集客力の底上げにつながります。

商談化まで逆算した集客設計

集客数を達成しても商談がゼロになる根本原因は、ターゲットのミスマッチと、ウェビナー後のフォローアップ設計の不足にあります。「集客数を増やす施策」から「商談につながる集客を設計する施策」へと発想を転換することが、ウェビナー施策の本質的な改善につながります。集客した後の「ホットリード抽出→営業連携」設計が、商談化率を最も大きく左右する要素です。

<受注目標から必要申込数を逆算するフロー>

集客後のフォローアップ設計

ウェビナーで集めたリードを商談につなげるには、当日の参加状況に応じたフォロー設計が不可欠です。参加者と不参加者でアプローチを分けることが基本になります。

参加者へのフォロー:当日参加いただいた方には、お礼メールと資料・録画URLの送付を即日行います。さらに、視聴完了・アンケート記入・質問投稿などのアクションを取った参加者を「ホットリード」として優先的に営業に引き継ぎます。これらのアクションを複数取った参加者ほど購買意欲が高い傾向があるため、スコアリングの観点からもアクション数を記録しておくことが重要です。インサイドセールスへの引き継ぎ基準をマーケと営業で事前に合意しておくことで、フォローの抜け漏れを防げます。

不参加者へのフォロー:申込したが当日参加できなかった方には、アーカイブ視聴案内を送ります。視聴後のリアクション(資料DLや次回申込など)を確認することで温度感を再評価できます。事後フォローの設計が充実するほど、ウェビナーあたりの商談化率は上昇します。フォロー施策をテンプレート化・自動化しておくことで、少人数体制でも持続的に運用できます。

ターゲット含有率を高める設計

集客数よりも「自社のICPに合った参加者比率(ターゲット含有率)」を追うことが、商談化率向上の本質です。ターゲット含有率が低いまま集客数を追っても、商談は増えません。

ターゲット含有率に直結するのは、①共催先選定、②タイトル設計、③集客チャネルの選択の3つです。たとえば同じウェビナーでも、ターゲット業種が集まりやすいポータルサイトと、属性が拡散しやすいWeb広告では、参加者のICPとの一致率が大きく変わります。商談化率が低い場合は、集客施策を増やす前に「誰を集めているか」という設計に立ち返って見直すことをおすすめします。ターゲット含有率の観点からすると、共催先選定と企画タイトルの見直しが、最もコスト効率よくできる改善アクションになりやすいと言えます。ウェビナー後に「参加者の何%がICPに合っていたか」を測定する習慣を持つことが、次回の設計改善サイクルを回す鍵になります。

シリーズ化で集客を「資産」に変える

毎回ゼロからスタートする集客から脱却するために有効なのが、ウェビナーの「シリーズ化(番組化)」です。シリーズ化の本質は、「次も見たい」という期待値を参加者の中に蓄積することにあります。「集客のたびにゼロから信用を取りに行かず、"このシリーズなら学びがある"という期待値を資産化できている」状態が、持続可能なウェビナー施策の姿です。この期待値が積み上がるほど、告知コストが下がっていきます。

「BtoB Marketing Academy」シリーズはVol.8〜12の5回合計で総集客838名・平均168名/回という安定した集客を実現しており、「リードジェン施策として軸の施策に」なっています。毎回テーマを変えながらも、シリーズ名と参加者の期待値が一定に保たれることで、告知を出すたびに「また参加しよう」という反応が生まれています。単発の開催を繰り返すのではなく、シリーズとして設計することで、ウェビナーが集客を蓄積する「資産」になります。

シリーズ名設計のポイント

シリーズを成功させるには、シリーズ名の設計が重要です。以下の5原則を参考に、自社のシリーズ名を設計してみてください。

  1. 参加者の自己認識から作る:「自分のための場だ」と感じてもらえる名称にする(職種・課題を含める)
  2. 場の約束を入れる:「何を学べる場か」が伝わるキーワードを名称に入れる
  3. 適度な抽象度を保つ:テーマが限定的すぎると継続が難しく、広すぎると参加価値が伝わりにくい
  4. 共催しやすい中立性を持たせる:共催先が変わっても参加しやすい名称にすることで、共催先の幅が広がる
  5. ウェビナー後のCTAまで逆算する:シリーズ参加者をどんな行動に誘導したいかを名称設計に織り込む

タイトル構造のテンプレートとして、[冠] vol.xx|[今の市場変化 or 現場課題]を、[どう解くか] という型を使うと、回を重ねるごとに一貫性を保ちながらテーマを展開できます。シリーズ化は集客を「蓄積する資産」に変える、最も持続可能なウェビナー施策の一つです。ぜひ自社のウェビナー施策にも取り入れてみてください。

まとめ

ウェビナー集客を成功させるためには、チャネルを増やす前に「上流の設計」から着手することが重要です。ファネル別のKPI設計と受注目標からの逆算プロセスを整えたうえで、ハウスリストへのメール配信・共催ウェビナー・シリーズ化を組み合わせることで、再現性のある集客が実現します。

本記事でご紹介した7つのコツ──①タイトルの自分ごと化、②告知タイミングと複数日程の設計、③リマインドメールによる参加率向上、④アーカイブ配信の集客設計への組み込み、⑤申込フォームの最適化、⑥アンケートを活用した次回集客、⑦共催先との相互送客設計──は、いずれも設計段階で意識するだけで効果が出やすいものばかりです。「100人集めて0商談」を繰り返さないためにも、ターゲット含有率と事後フォローの設計をあわせて見直すことをおすすめします。

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記事を書いた人 FanGrowth編集部
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